金属疲労の基礎と疲労強度設計(5)－疲労強度影響因子 その2

摘要

機械部品や構造部材には必ず形状の変化する部分がある．この部分では応力の集中が起こる．応力集中部分での疲労強度特性を調べるために，例えば図3.7に示すように切欠きを付けた試験片を用いて疲労試験が行われる．切欠き試験片では，切欠き底の表面応力σ{sub}(max)は応力集中により公称応力σ{sub}nよりも大きくなっている．両者の比を応力集中係数と呼び（形状係数，応力集中率とも呼ぶ），慣用的にαで表わす．