金型メーカー向けIoTの取り組み～情報管理ソフトウェアMPmaxと故障予測による設備の予知保全

摘要

近年のネットワーク技術の発展·普及により、一部の生産現場ではネットワークを利用したIT の活用を積極的に進めて、設備の稼働監視を行い、設備の効率利用や加工プロセスの改善などの生産性向上に取り組んでいる。さらに、昨今のIndustry4．0やIndustrial Internetに代表される“IoT”の取り組みによる生産システムの変革への気運が高まっている。一方、国内の中小の多くの金型メーカーの生産現場では、CAM室のコンピュータと工作機械をイーサネットで接続しているものの、CAM室で作成されたNCプログラムを各々の工作機械に転送する利用にとどまっているのが現状である。また、コンピュータや工作機械をネットワーク化し、さらにインターネットに接続された環境では、外部への情報漏洩やサイバー攻撃などを防止するための適切なセキュリティ対策も重要となる。