3Dプリンタが拓くモノづくりの可能性をさぐる－AM（Additive Manufacturing）の展開 最終回 3Dプリンティング技術の現状と未来展望

摘要

本編では種々の観点から、3Dプリンティング技術の未来展望を中心に述べる。3Dプリンタはあくまでも出力機であるから、モノづくりを行う上では単なる道具の1つにすぎない。現在のモノづくりはコンピュータを抜きには考えられない。工業製品は一般的には大量生産であり、その際には金型を製作してプレス成形や射出成形などで部品が製作される。設計にはCAD （Computer Aided Design）が使用され、これの良否がCAE（Computer Aided Engineering）によってバーチャルリアリティーで確認され、良ければCAM（Computer Aided Machining）でカッタパスを自動作成し、実際に数値制御加工して金型部品を製作する。これらの部品を組立·調整した金型を射出成形機にセットして成形加工する工程がプラスチック製品では一般的である。