（続）ドライ·セミドライ加工の最新事例：新DLC膜「オーロラコート」のアルミ合金ドライ加工への適用

摘要

機械加工の歴史は高速，高能率，高精度をキーワードに進歩してきた．しかし，近年は地球環境保護の観点からCO{sub}2削減，産業廃棄物の削減が重要視されている．これらの問題を機械加工に当てはめると，CO{sub}2削減→軽量化→アルミ化産廃削減→切削油レス→ドライ加工化となる．ドライ加工に関しては，フライス加工では一般的であり，最近では耐熱性の高い工具材料の開発により旋削加工にも適用されている．また，非常に困難とされていた穴あけ加工においても，一部実用化が報告されている．しかしながら，上述のドライ加工は，その対象被加工材が鋼系材料に限定されており，特にアルミ合金のような非常に凝着しやすい材料ではまだまだ実用化されていないのが実情である．