中国事業から学んだ金型プラスαの重要性

摘要

2014年日本金型工業会より示された「新金型産業ビジョン」にもあるように、金型工場単一での運営＋αの事業をもつことは重要である。量産事業を取り入れることで、量産を視野に入れた型づくりに活かすことができ、樹脂以外のより幅広い技術·ノウハウの蓄積は受注の幅を広げることにもなる。資金運営上も、量産部門があることで金型だけでは難しい安定化が可能となる。また、量産用金型に限らず、豊富な加工機を利用して、研究開発段階の試作品をスピード重視で製作しユーザーに提供できる環境が整えば、従来の顧客からの受注増、新規の顧客開拓も見据えることができる。このように、良いことばかりに目が向いてしまうが、そのためにはまだまだ環境整備が必要で、現在悪戦苦闘中である。