STLデータによる切削加工への応用

摘要

詳細は後述するが、64 bitOS搭載のパソコンの急速な普及による、ハイスペックパソコンの低価格化で、大容量のデータを手軽に取り扱える設備の導入が容易となったが、同時に提供されるSTLデータの容量もおのずと肥大化する傾向にある。これに対してSTLCAMは、扱えるファイルサイズでは業界トップクラスのキャパシティをもち、ギガバイトに及ぶSTL データから直接、加工パスを演算することが可能である。また、磨きレスの微小ピッチの大容量加工データを演算する場合、膨大な時間を要していたが、STLCAMは実用レベルの演算時間で算出する。なお、インポートできるファイル形式は、STLデータのほかにParasolid、STEP、IGES、DXF／DWG などがある。本稿では、STLCAMによる加飾の提案や切削機能を紹介していく。