仕上げ加工用刃先交換式ボールエンドミル

摘要

金型製作における、品質向上リードタイム短縮、コスト削減はモノづくりの競争力を維持するうえで重要である。特に機械加工工程は、品質、納期、コスト削減に直結する工程であることは言うまでもないが、この機械加工工程の生産性改善には、加工データの最適化、機械精度の維持と合わせて、工具の選定と管理が重要な要素であると考える。例えば、大物プレス金型の形状部を仕上げ加工する場合、一般的に工具を長く（L/D=5以上）突き出して加工しなければならないために、剛性の高い超硬合金シャンクタイプのホルダを使用する。しかし、加工形状によっては工具のたわみやびびり振動の発生、刃先の摩耗による寸法精度不良など課題がある。そこで当社においては、形状部の仕上げ精度の向上を図るために、刃先交換式ボールエンドミルABPF形に取り付け可能な、プレス金型（FC、FCD）用「強ねじれ刃形-SFタイプインサート」を開発し商品化した。今回、その特徴と切削性能について紹介する。