携帯電子機器のデザインに求められる加飾表現

摘要

かつては大きくて重く、長時間持ち運ぶことも苦労だったノート型のパーソナルコンピュータも、ウルトラブック、タブレットPC、スマートフォンになり、まさに常時携帯する道具ともなってきた。これらの携帯電子機器は、処理スピードが高速な小型部品の開発やディスプレイの高精細化などの性能によって、日進月歩で小型化·薄型化を競い合っていて、どれも同じような格好をしている。そのため、薄くて軽量で丈夫であることを強調するデザインとともに、CMFデザインによって、その先進性や高級感を表現すること、心地よい触感をもたせることが求められている。CMF （Color、Material and Finish）とは色彩材料と表面処理（加飾技術）を商品デザインに活用する手法である。