1.2GPaハイテンの実部品適用の取組み

摘要

近年、自動車に対する要求として、燃費性能向上のために軽量化が、衝突安全性能向上のために高強度化が求められている。これらの要求を両立させるため、車体部品への高張力鋼板（High Tensile Strength Steel：ハイテン）の適用拡大が進められている。当社では、従来の980MPa級ハイテン材よりもさらに強度を高めた1.2GPa級ハイテン材を開発し、スカイラインのレインフォースセンターピラーへ適用した。本稿では、適用のための取組みとして、成形シミュレーションでの事例、および初回トライアルの結果について紹介する。