「MYPAC MOLD/PRESS」3次元CAD/CAMによる金型設計·製造の現状

摘要

欧米では航空宇宙産業でUNIXによる3次元システムが1970年には確立していた。 日本では1983年にPCの普及が始まり2次元システムによる独自のCAD/CAMが金型業界とともに発展することになる。 当社も1985年に「MYPAC MOLD」を発表し、すでに20年以上が経過した（表1参照）。 MYPACは日本の金型産業におけるCAD/CAMの歴史を代表する商品である。 3次元化はCAMで早く普及している。 当時の3軸CAMはサーフェスモデルであり、また高価であったため中小の金型工場ではあまり導入がされなかった。MYPACは2次元CAD上でのCAD/CAMであるとともに、定評のある2.5軸CAM機能は複数断面、複合形状への対応と3軸の走査線加工が可能であったため、当時一般的であった自動プログラミング装置に代り普及していった。その後ソリッドモデルのカーネルが現れ、中小のCAD/CAMベンダーでも3次元システムの開発が可能になった。 当社は1993年にDESIGN BASEを採用、そして1995年にACISに変更し、本格的な3次元CAD/CAMの開発を始めた。