効率的な金型生産を可能にする 生産管理·工程管理のすすめ：工場全体の“見える化”の実現に貢献する「Simple Schedule Editor」

摘要

当社は10年以上前から金型工場におけるスケジューリングツールのニーズについて、当社のDNCシステム導入先のユーザーからいろいろと要望をお聞きする機会があった。 そして、（自動）スケジューラ導入後の運用にいろいろ問題がある状況がわかってきた。 そこで、ともかく運用が第一ということで開発したシステムがここに紹介する「Simple Schedule Editor」（以下、SSE）である。 うまく運用できるシステムの仕組みは、基本的には「あそび」、「余裕」、「柔軟性」という隙間が用意されなければならない。 すなわち、アローアンスと言われる隙間が力を吸収しクッションの役目を果たすわけである。また、カスタマイズのしやすさと、周辺のCAD/CAMや基幹業務ともリンクできる拡張性も必要になる。 ともかくシンプルで操作しやすいという考えで開発してきたスケジュール作成用のガントチャートエディタと言える。 また、加工現場の小日程計画を中心に周辺のCAD/CAM室、資料調達室、外注などの業務進捗をガントチャート表示で見えるようにすることができ、いわゆる工場全部門の「目で見る管理（見える化）」の実現に貢献することができる。 SSEのコンセプトを図1（次頁参照）に示す。