躍進する海外金型産業の最先端 解説4：欧州の5軸マシニングセンタ·金型加工の実情

摘要

昨今日本を取り巻く製造業のおかれている状況は、コストダウン、製造納期の短縮·工程集約、部品の分解·再利用化など、マスメディアを通しても頻繁に耳にする事態への直面は言うに及ばず、さらには企業ごとのコア·コンピテンス（独自の競争力）の創成までもが急がれる有様である。DMGはドイツの工作機械メーガーであるが、上記の事態はドイツであっても何ら変わることはない。過去50年間世界の工作機械生産·消費をトップ1·2で牽引してきた超工作機械大国は、韓国や中国などからの猛烈な突き上げもあって、機械そのもののみならず、高精度·高生産性を誇る機械の斬新な加工技術の提案·浸透が改めて求められているように感じる。日本もドイツもモノづくりの根幹を支えているのは、これだけ時代が様変わりしても依然金型産業である。