「S-Quad」を用いた機内計測技術

摘要

一方、CMMなどの機外の測定装置を用いるためには、ワークをいったん加工機から取り外してから測定装置で形状を確認しなければならず、測定結果をもとに修正加工を行おうとすると、以前の加工時とまったく同じようにワークを位置出しするか、基準点を設けて加工データをオフセットさせて加工しなければならず、生産性が低下し、加工精度も不安定になる可能性がある。これらの点を考慮すると、可能な限り加工と同じ環境でワーク形状を計測できるようにすることが期待される。本技術紹介では、上記のようなことから、3次元曲面加工の手助けとなる機内計測システム「S-Quad」を紹介し、S-Quadを用いた機内計測の事例を紹介する。