切削加工③ No.121：大型金型の段取り時間の削減

摘要

パレットシステムを使った金型づくりは欧米においては15～20年前に、そして、それを使ったロボット化は5～10年前に始まっている。 これは"アジアの国々と競争するため"であった。 日本においても同じような理由で、厳しいコストダウン·短納期への要求を満たす解決策の1つとして、この1～2年前から小·中型金型づくりのパレット化·ロボット化が同時に始まった感がある。 しかし、大型金型においては"動かせない、動かさない、段取り時間は仕方がない"で済まされているのが現状である。 しかし、ここにきて大型金型といえども段取り時間の削減が要求されてきており、大型金型の段取りが誰にでも、短時間で、容易にできることにより新しい工作方法の模索も始まっている。 本稿では大型金型の段取り時間の削減に寄与する当社のデルフィン(Delphin)を紹介する。