樹脂成形のハイサイクルを実現する金型技術：周辺機器·取出ロボットにおけるハイサイクルの実現

摘要

取出ロボットのハイサイクル化が高まったのは、1990年代前半のバブル崩壊と不況感の強まる中、食品業界は不況知らずで、プリンなどのデザート用のプラスチック食品容器の需要が多くなり、ハイサイクル成形技術が躍進した。 また、それに応えるべく取出ロボットのハイサイクル化の開発が高まった。 1990年代後半には、パソコンの普及とともにCDやDVDの記憶型光ディスクの出現、特に、デジタルAV市場であるDVDの普及は急拡大であり、安価なDVDを成形するのにハイサイクル成形は必然であった（図1参照：ディスク取出し専用機DUH-200 IIは取出し0.09秒、1サイクル2.5秒のハイサイクル取出しを実現）。 こうした中、サーボモータを使用した取出ロボットが商品化されて約20年。 高機能型取出ロボット（図2参照：ix-700 sIV）にその技術は蓄積されている。