設計·製造現場における低価格フロント·エンドCADの有効性－拡張性を重視したプラット·フォーム「B.D CAD型設計バリューパック」

摘要

ITインフラの普及に伴い金型設計·製造現場を取り巻く環境もこの数年，著しく変化している中で，CAD/CAMシステムも従来の汎用で高価格のものから，用途に特化し，価格を抑えた製品へのシフトが起きつつあり，多くのメーカーから新製品が市場に投入されている．また，いわゆる「Y2K」問題を契機にハードウエアも汎用コンピュータから，パソコンへの移行が急速に進んだ結果，パソコンの性能とコストに対するCAD/CAM ソフトの割高感がエンド·ユーザーレベルでは非常に高くなっている．さらに，実際に金型を発注する企業にしても，長引く構造的を不況のため，製品販売価格の下落の影響から，より高いコストパフォーマンスを求めるようになってきた．「低価格」，「短納期」，「高品質」という，ある意味では矛盾した要求に対応するためには，設計·製造現場における作業の合理化を進めざるを得ない現実がある．