全国型づくり見本市：人·モノ·情報のマネジメントで未来を拓く－町工場の経営戦略

摘要

1975年に創業した当社の主力業務は、プラスチック精密金型の設計·製作である。 31年間でさまざまな製品を取り扱ってきたが、現在、ミクロン単位の精度を要求される微細加工を得意としており、携帯電話や医療用機器で当社の金型が数多く使用されている。 また、カーオーディオのパネルのように、大型の成形品の取り扱いも多い。 このほかに、2色成形品や化粧品の金型も手掛けている。さらに、後述するように、近年では精密加工が必要な部品加工へも事業領域を拡大している。 ここ10年で、顧客の数も規模も格段に飛躍した（図1参照）。 この成長を支えたのが、海外を含む加工外注先3社、社内外の総勢80名による協力体制で築き上げた独自の仕事スタイル「トータルマネジメント」だ。