NX 4とSolid Edge V 18に追加された電極設計モジュール

摘要

従来から3次元形状を有する金型部品などの部品加工に対しては、3D-CADデータを利用することが多かったが、それらは主としてCAMプロセスの短縮を狙ったものであったと言える。 一方、形彫り放電加工の電極設計においては、3D-CADやCAMが利用されることがあったとはいえ、操作上は汎用機能の組合せにすぎず、必ずしも一連の電極設計プロセスを加速するものではなかった。 特に、操作に習熟度を要したり、標準の電極ホルダーの検索に手間どったり、図面化1つとっても放電加工機上での電極位置情報を示すために、面倒な製図作業が必要となっていた。 今回、このような問題を解決し、より快適で電極設計プロセス（図1参照）に特化した設計環境を提供する目的で、「NX 4」と「Solid Edge V 18」の2種類の3次元CADに新たにElectrode Designモジュールを追加した。 以下にそれぞれの特徴を紹介する。