切削加工② No.108：粉末ハイスの直彫りを可能にした「エポックスーパーハードボール」

摘要

近年、ITエレクトロニクス分野の中でも、微細な金型が注目されており、その金型材料も高硬度化が進んでいる。 また電子部品関係や半導体関連の部品も精密でかつ複雑なものが増えてきている。 切削加工として捉えた場合、このようなこーズに応えるためには、工作機械、スピンドルの高精度化に加え、エンドミルに要求されることも多い。 特に、微細な金型を加工する場合、小径エンドミルを用いて、荒から仕上げまで行う必要がある。最近、「粉末ハイスを削る工具はないのか？」という声を耳にする。60HRCを超えると硬さが少し変わっただけで極端に崩れない。 今回、開発した「エポックス「パーハードボール」は70HRCの粉末ハイスをたウた1種類の工具で荒から仕上げまで加工することができる。 本稿では、その特徴、および切削事例について紹介する。