手話自由対話における手指信号および非手指信号の相関関係について

摘要

手話会話は視覚情報を活用した対話が言語である．我々は手話の話者交替（ターンティキング）に着目し，手話会話構造のモデル化を試みている．総語彙1,096単語より構成される手話単語データベースKOSIGN Ver.2を基にしたネイティブスピーカとコーグによる日本手話対話例文データベースを用いて解析を行い，対話中において話者が話題転換を行うときのタイミングの図り方およびターンティキングについて検討を行ったので報告する．さらにより自然な対話上雇用を想定し，ネイティブサイナ同士が自由対話をおこなったとき及び意図的に話題転換を要請したときの対話状況を収録·解析し，発話権を獲得するための発信情報について検討を行った．その解析結果をもとに自由対話において手指信号および非手指信号の相関関係があることを確認を確認した．