Twitterソーシャルグラフに対する言語行為論に基づく行動情報付与の研究

摘要

SNSの利用者は増加の一途を辿っており，近年では企業による商業的な利用も多くみられるようになった．ツイートの内容分析を行った結果得られる発言者の趣味·嗜好などの特徴や，ユーザ同士のフォロー·フォロワー関係から得られる繋がりの特徴は，多くのTwitterサービスやシステムで利用されている．本稿ではこれらの特徴とは別に新たに，言語行為論に基づいた発言の行為の特徴に注目する．Twitterにおける，人々の購買意思に影響を与えるようなインフルエンサーユーザを特定し，それらのユーザのツイートを言語行為の観点から分類を行い，ユーザの行為の特徴を把握した．また，行為の特徴に基づいたユーザのパターン分類や，それらのパターン毎の特徴についても考察を行い，特定のユーザパターンとリプライ数やフォロワー増加率の間に，有意な相関関係があることがあることがわかった．