ネットワーク分析を用いたオンラインテキストディスカッションにおける時系列分析方法の検討

摘要

オンラインテキストディスカッションでは，顔が見えない中で議論を進めていくため，積極的にコミュニケーションを行えないという問題点がある．そこで特に議論進行過程のどの時点において問題が生じているのかを考えるために，時間に沿って議論の状態を定量的に把握できる分析方法を提案した．提案手法では，議論における発言の繋がりをネットワークとして捉え，その構造を分析することにより，議論の状態を把膣する．評価実験では，本手法による分析結果と人手による分析結果の比較を行い，本手法ゐ妥当性を示した．また，アンケートによる結果との比較や日本語と英語による議論の違いを分析した結果，議論導入部が議論満足度に関係しているという傾向があり，特に英語による議論で導入までに時間がかかるといった傾向などを明らかにした．