ボタン押し音評価に関する検討

摘要

近年，自動車加速音など，騒音として扱われていた様々な音のサウンドデザインが注目されている．本研究ではカーオーディオ·メインユニットのスイッチボタン11種類の押し音のサウンドデザインとその評価について検討を行った．まず，SD法により印象を抽出し，時間周波数解析との関連性を調査した．また，印象の悪かったボタン押し音の特性を印象の良かったボタン押し音の特性に適応制御することにより，印象が変化することも確認した．さらに，ボタン押し音の時間的変化に注目し，それらに対応する3つの感性情報（迫力因子，金属因子，美的因子）の評価得点を出力するモデルを，ニューラルネットワークを用いて構築し，その有効性を評価した．