技術士（電気電子部門）－一次試験突破ゼミ：第6回 専門科目（その1）

摘要

専門科目は例年35問が出題され，そのうち25問を選んで解答する形式である．過去問題について電験の科目を基準に出題分野を分析すると第1表のようになる．この表を見ると，電験の出題範囲内の問題のみを選択するだけで25問全てに解答できる可能性が高いことがわかる．また，問題のレベルも電験第3種～電験第2種一次試験程度である．したがって，電験受験者·合格者は電験の出題範囲に相当する問題について重点的に学習するのが得策といえる．また，専門科目に関する合否判定基準は，「基礎科目及び専門科目各々の得点が40％以上，かつ，基礎科目及び専門科目の合計得点が50％以上あること」とされている．つまり，専門科目で高い点数を得られれば，基礎科目は50％以下の得点でも合格可能なのである．したがって，出題範囲が広い基礎科目の学習に時間をかけるよりも，学習範囲が絞り込める専門科目を，できるだけ高得点が稼げるよう集中的に学習したほうが，受験テクニック上有利であるといえる．この点からも，専門科目は重点的な試験対策が必要である．