電験第2種スポット解説：電磁誘導

摘要

第1図(a)のように起電力eを含んでいる閉路Cがあります．すると，電流iは図示の向きに流れ，電流の作る磁束φは図示の向きになります．e，iと磁束φとの向きの関係は，右ネジの関係（右ネジの法則）にあります．第1図(b)のように，閉路Cを貫いて通る磁束φがあるとします．図中のGは検流計です．磁束が時間的に一定であれば，閉路に誘導電流は流れません．磁束が時間的に変化すると，閉路Cに誘導電流iが流れます．閉路Cに誘導電流が流れているのは，閉路に誘導起電力eを生じているためです．この起電力eの大きさは，磁束の時間変化率dφ/dtに比例します．E∝(dφ/dt)．これをファラデーの電磁誘導の法則と呼びます．