業務革新活動へのVE·TRIZ·SSMの適用：その2－意味変革型アプローチの概要

摘要

前回、業務革新活動を方向付ける基軸として、VEの価値向上およびTRIZの根本思想である「理想性」を増加させるという観点から4つのパターンを見出し、提示した。 とりわけ「機能重視型アプローチ」に視点を当て、4つのパターンの中でも、有益機能の強化や有害作用の排除と回避という側面も関連づけながら、矛盾発見とその解決という側面に焦点を絞り、業務革新活動におけるVE·TRIZ適用の方向を考察してきた。 今回は、4番目のパターンである「代替システム」への転換という側面を考察したいと考えている。これは、TRIZにおいては、「最大問題」または「バイパスアプローチ」といわれるものである。 業務革新活動において、「意味変革型アプローチ」である。 このアプローチを思考する方法として、SSMを組み込む効果性とアプローチ方法の概要を提示する。