顧客による機能評価法の概要－バリュー·マネジメント·アカデミーの活動報告

摘要

機能評価の評価主体は、本来、顧客であるべきであるが、多くの場合、機能を提供する企業が顧客に代わって機能評価を行っているのが実態である。 ここでいう顧客による機能評価とは、狭義にはその機能レベルに対して顧客が妥当であると判断する金額の代表値（機能評価値）を算出することである。 顧客の視点に立脚した価格は、顧客による機能評価値に競合状態、製品ライフステージ、参入障壁などの価格戦略的要素を加味して設定される。 その際、価格と需要の関係が重要な情報となる。したがって、広義には当該機能レベルに対する顧客の評価額分布および価格と需要の関係の推定を機能評価に含めるべきである。