洗浄·消毒·滅菌関連機器の海外動向

摘要

洗浄消毒装置（Washer－disinfector；WD）の国際規格を作成するために，1995年にCEN/TC102WG8が活動を始めた．作成を呼びかけたのは，異常プリオンたん自が関係するクロイツフェルト·ヤコブ病（Creutzfeldt Jakob disease；CJD）による社会不安が増大していた英国である．再使用医療機器の無菌性保証水準（Sterility Assurance Level；SAL）を保証するためには，充分な洗浄が不可欠であることが指摘されてきたが，従来の滅菌法で不晴性化できない異常プリオンたん白による感染を防止するために，充分な洗浄の重要性が一層強調されるようになった．