包装内部用化学的インジケータ挿入·固定済み滅菌バッグの有用性について

摘要

背景と目的：医療現場における滅菌保証のガイドライン2005では,鋼製小物の滅菌における化学的インジケータ（以下,Cl）の使用を,病院内滅菌を行っている総ての施設で可能な限り採用すべき項目と位置づけている。 また,厚生労働省医政経発第1222001号（病院,診療所等の業務委託について）においても,包装ごとにClを貼付·挿入すること,と記載されている。 多くの病院では個々の滅菌バッグにC1を挿入しているが,手間が負担であり,また挿入したClが器械に隠れて見え難い場合もある。今回我々は,新しく開発されたCl挿入·固定済み滅菌バッグを眼科マイクロ手術器械用として使用し,滅菌の質保証と業務の効率化に有用であることを示す結果が得られた。