庭木剪定

摘要

本来の自然樹形を楽しむことは一番の贅沢かもしれません。植物たちも本来は剪定などされることなく伸び伸びと枝葉を茂らせたいはずです。我々もそれに見合つた広いスぺ—スを与えられれば無剪定でよいわけです。しかし、住宅事情などから、多くの場合、我々の都合で木を切らなければ生活環境が維持できない場合が多く、長い歴史の中で、多くの庭園スタイルと同時に、剪定技術も確立されました。景観を維持する目的と、植物同士の光の奪い合いなど、競争を緩和して多くの植物を健全に育てるために剪定は欠かせません。このように、限られたスぺ—スでは剪定が必要ですが、できる限りナチュラルな樹形作りを心掛けたいものです。剪定には大きく分けると冬の剪定と夏の剪定があります。冬は落葉樹を中心に、落葉後の休眠期に切ることで、ダメ —ジを少なくします。枝ぶりも見えるので、冬の景観として重要な樹形を捉えて剪定ができる利点もあります。針葉樹は冬季剪定し、常緑樹は樹幹を整える程度とします。