小品&普通盆栽の景をましむ

摘要

時代とともに庭から縁先、そして床の間へと歩を進めてきた盆栽。愛培樹を室内に飾って鑑賞したくなるのは自然な感情の発露であり、盆栽趣味の快楽の一つであることは間違いない。普通盆栽を室内に飾ることは現代の住宅事情からすると難しいのが事実。その一方で小品-中品盆栽なら、室内のちょつとしたスぺースを利用して気軽に配置し楽しむことは十分可能である。盆栽だけでなく、草や石、置き物、民芸品なども使い、季節感を大事にしながら飾りを考える。それも盆栽の醍醐味ではないだろうか。それでは盆栽の飾り、すなわち「旦お」を愉しも、つとい、っテ，ーマで少し考えてみょう。まず初めに「景」という言葉の意味から考えてみたい。盆栽の「景」とは簡単にいえば「景色」や「風景」と同義と考えてよいだろう。