全中、二十四年度予算に向けた「畜産、酪農対策の基本的考え方」

摘要

全中は、平成二十四年度予算概算要求に向けた「畜産、酪農対策にかかわる基本的な考え方」を七月にまとめた。二十四年度予算要求の締め切りは九月末になつている。通常は八月末であるが、東日本大震災から本格復興を目指す今年度第三次補正予算案の編成を優先させたためである。基本的考え方の概要でみると左記のとおりである. 一、基本的な考え方：畜産物価格の低迷や配合飼料価格など生産コストの増大、生乳需給のひつ迫など、畜産.酪農を取り巻く厳しい情勢をふまえ、畜産.酪農の生産基盤の維持.拡大、生産振興、消費.加工.流通対策や万全の経営生産基盤の維持-拡大、生産振興、消費.加工.流通対策や万全の経営安定対策等を措置するために必要な予算を十分確保することが必要。 ①、これまで畜産.酪農対策に活用してきたALICの畜産関連財源は大幅に減少し、ALICの畜産開連財源だけでは来年度に必要な畜産関連対策は措置できない状況となつている。 ②、そのため、来年度の畜産.酪農対策に必要な財源は、一般予算から確保しなければならないが、一般予算の確保は、震災復興財源のための財政赤字の拡大等により厳しい状況が想定される。③、畜産.酪農の厳しい現状をふまえ、収益性を向上させるための取り組みへの支援対策や経営安定对策等に必要な予算の確保が必要である。