家業と主婦業、忙しい毎日の四半世紀、愛情をもって育ててきた小品盆栽

摘要

昭和54年、伊勢丹美術館で行われていた「小品盆栽銘品展」で、初めて小品盆栽に出会った。 「忘れもしません。 2月8日雪の降る日、新宿の伊勢丹へ娘の高校の制服を作りにいったんです。そのときにたまたまやっていた展示を見ました。 入口に寄せ植えがあって、それが何という樹なのか分かりませんでしたが、小さな鉢に植わった虫食いのないきれいな葉に驚きました。 見ていくうちに濃いピンクの梅の花などが小さな鉢の中でとてもきれいに咲いていて、驚きの眼差しでずっと見つめていました」。