自然と盆栽と昆虫と：潜葉性小昆虫

摘要

盆栽園を訪れると昆虫の姿がよく目につく。 盆栽に悪さをする虫もいれば無害な虫もいる。 盆栽園で見たり気付いたりした昆虫のことを中心に、ここで紹介しよう。 一般の盆栽愛好家の昆虫に対する見方ほ厳しい。 盆栽にとつて害しかなく見たらすぐ退治する対象でしかない。 それは当然のことで、植物全体を観賞の対象にする盆栽にとって虫害痕はあってほいけない。 それに長い時間大切に育てた盆栽が二隣で穴だらけになったり、幹から変なカスが出てきたり、最悪な場合は枯らされてしまう。このような体験は精神的に辛い。 その草さは瞬時に憎悪に変わり、こんな奴ら地上から消えてしまえと思う人がいても無理はない。 「植物を育てる歴史は、虫との戦いの歴史と竃っても過言ではない」と問いたことがある。 人類が植物を育てた時から害虫研究は始まったといえ、現在までに膨大な資料が蓄積されている。 だから害虫駆除の文献はたくさんある。 それらを読めばいろいろな駆除の方法が番いてある。 しかし考え方を変えれば植物である盆栽ほ自然物なので、昆虫に食べられることもある程度ほしょうがない。ここでは少し余裕をもって頭ごなしに駆除ではなく、居て当たり前で、あまり知られていない昆虫について書くことにした。 虫を観察することは結果として駆除につながると思うので、少々昆虫よりの番き方にをってしまっても、お許しいただきたい。