趣味家の輪を広げよラ

摘要

「どうせ切り替えるなら早いほう がいいだろうと、定年前に思い 切って小品主体にガラツと替え たんです。こだわりがないとい うか、あまり深く考えない性質 なんですよ、昔から（笑)」上州名物といえば、昔も今も「かかあ天下」と「空っ風」。この二つは不動の存在として、その次か、次の次あたりに加わってもおかしくないと思えるのが盆栽熱である。気候が合つているのか土地に余裕があるせいか、理由は定かでないが、ライトな愛好家から国風盆栽展の常連出展者レベルに至るまで、盆栽を趣味として楽しんでいる人の密度は近県に比べて明らかに高いと感じられる。見栄つ張りで気が多く、新しいもの好きという群馬の県民性が、かの盆栽ブームの折に多数の上州人を盆栽に走らせたという説もあるようだが、はてさて。