熱可塑性樹脂粉体塗料·塗装の基礎と応用 （第2回）

摘要

ポリアミドとは,酸アミド結合（-CONH-）を有する重合体の総称である（ナイロン：Du Pont社の商品名であったが,直鎖脂肪族ポリアミドの一般名として使われるようになった）。 工業的に生産されているのは,ナイロン66，ナイロン6.10,ナイロン6，ナイロン11，ナイロン12などがある。 粉体塗装用には，ナイロン11，ナイロン12が使用されている。 ·ナイロン11の化学構造式 H[NH - （ CH_2）_（10） - CO]_nOH ·ナイロン12の化学構造式 H[NH - (CH)2)_(11) - CO]_nOH そのほかに,芳香族系ポリアミドは耐熱性,耐候性が優れた材料であるが高融点（350°C以上）で高粘度のため，粉体塗装用としては適していない。 また，三元共重合体ポリアミドは，低融点で接着性があるため,芯（しん）地接着用として不織布のバッキング用粉末として用いられている。