輪ギク「東の白雪」の奇形花低減への取り組み

摘要

輪ギク「束の白雪」は知多管内の伝統ある秋ギク品種の一つで、外弁（舌状花）が白色、内弁（管状花）が黄色という独特な花色を持ち、正月用生け花として年末に出荷されてきた。 知多市、阿久比町を中心に年間九十四アール、約三十八万本栽培されており、管内を代表する品種の一つである。 以前は名古屋市内の切り花市場へのみ出荷されてきたが、六年程前から関東方面へ出荷を開始した際に、経済連担当者から奇形花の問題が指摘された。 ここでは、生産者と共に取り組んだ奇形花対策について紹介する。