アルミニウム製蓄圧式消火器アルテシモ~Rの開発

摘要

2009年9月大阪で消火器の破裂事故が発生した。それを受け，総務省消防庁は，老朽化消火器の安全対策として家庭用は"住宅用消火器”，業務用は“蓄圧式等消火器（より危険を生じない消火器）"と定めた。その対策として，2011年に規格省令改正および点検基準の改正をおこない，蓄圧式消火器の普及拡大が始まった。従来主流であった"加圧式消火器”は容器が腐食していると操作時に破裂する危険性があり，実際に重大な事故が起きている。蓄圧式消火器は，操作時の破裂の可能性は低いが，ガス漏れがあると消火薬剤の放射不能となってしまうリスクがある。また，設置場所での薬剤の再充填時の漏れ防止·検査等のメンテナンスが困難であった（図1）。