水性塗料に対応した塗装機器·装置の提案

摘要

「環境の世紀」と言われる21世紀において,地球環境問題という大きなテーマは，産業廃棄物の問題，自動車から排出されるCO_2といった自動車公害などの地域的な問題から，地球温暖化といった地球規模の問題に至るまで，ますます深刻化してきている。 日本国内においても，環境規制や環境規格といった対策を講じたり，ISO 14000等の規格取得など企業レベルで環境問題に対し真剣に取り組んできている。 また塗装業界においては，今まで使用されていた溶剤系塗料から水性塗料や粉体塗料,あるいはハイソリッド塗料へと変化し，さらには被塗物の変化,近隣住民の環境意識の向上などによる工場環境の変化が挙げられる。こうした背景の中で，塗装にかかわる経営者や生産技術者,塗装作業者が行っている環境対策としては，塗料消費量および産業廃棄物の削減とに大きく分けられる。 この二つの項目に対して，当社では数年前より「さらばVOCO 2」を合言葉に「塗装の総合コンサルテーション」として，環境対応における支出を極力抑えていく提案と，ユーザーへの利益の上積みを提案してきている。