ヒドロキツアルキルアミド（HAA）系架橋剤Primid XL-552

摘要

ヒドロキシァルキルアミド（HAA）架橋剤はヨーロッパを中心にポリエステル粉体塗料用架橋剤として広く使われている。1999年に既存化学物質の認可を受け，日本ぺの紹介に注力してきたが，当初は耐食性，耐湿性などの問題があり，限られた用途での採用にとどまっていた。しかし，これらの問題も解決され，各種用途での評価および採用が始まっている現状について紹介する。 Primidを使ったポリエステル粉体塗料の防食性については,国内で汎用（はんよう）的に使われているリン鞍亜鉛処理上での問題であった。 前処理メーカーの協力のもと,処理の種類を変えること,あるいは後処理を施すことで著しく改良されることは確認できたが，薬剤の変更や設備変更を伴う方法であることから，一般的には受け入れられなかった。