ブルックフィールド粘度計による粘度測定

摘要

塗料は流動性の物質で，撹絆（かくはん）するうちに次第に粘度が小さくなっていく特性を持つ非ニュートン性流体で，テクソトロピーの性質を持つものがほとんどである。 その粘度を測定する場合，塗料が静止状態での粘度値,撹拌時の粘度値,そして，塗布時における動的な状態での粘度値などを正確に把握しておくことが必要となる。 そのためには，それぞれの工程において，材料の状態（時間的要素），温度等の測定条件を定め，一定のせん断速度を与えて時間の経過による粘度の変化を求めたり，さらにせん断速度を広範囲に変えて流動曲線を作成し，流体の粘性的特性を知ることが必要となってくる。 以下に，それぞれの工程における実例を基に，ブルックフィールド社ならではのシリーズを中心に紹介する。