（19）ほう珪酸ガラスのアルミナークロム質れんがへの浸潤および溶損過程

摘要

廃棄物の中でも放射性元素を含む廃液は，ほう珪酸ガラスで包捜されて処分される。ここで使用されるガラス溶融炉は長期の安定操業が求められることから，高耐食性，高耐スポーリング性が要求される。現在，内張材にはアルミナークロム質電鋳れんがが用いられているが，溶融ガラス中に共存する白金族（PlatinumGroupMetals，PGM）の損耗への影響や，浸潤·溶損過程等については不明な点も残されている。本研究では，溶融ガラスによる電鋳れんがへの浸潤，変質，溶損過程に白金族が与える影響を調査するとともに，既知の浸潤，溶損モデルで整理が可能か否か，ガラスの粘性，濡れ性，表面張力といった基本特性を測定して検討を行った。