三次元計測の耐火物形状検査ヘの応用

摘要

前半では三次元計測に関する情報について簡単に紹介した。 本稿では多くは述べていないが，現在も数多くの研究機関や計測機メーカーが各業界の三次元計測に対するニーズに応えるべく基礎研究や実用化へ向けた様々なアプローチを続けられていることを付け加えておきたい。 後半では，耐火れんがの中でも機能性耐火物として重要なパーツであるSNプレートの寸法検査装置として三次元計測を導入したことを紹介した。 本稿では計測ロジック，特に2つのスキャナのそれぞれの点群データを合成して一つのワーク形状としての点群データとするロジックなど詳細な記述は割愛したが，三次元計測は，計測するハードとそのデータを処理するアプリケーションソフトの2本の柱で成り立つものである。 この観点では，導入した装置によるSNプレート全形状への適用に閲し，解決すべき課題が残っており，できるだけ早く確立することに注力している。 最後に，当社の要請に従って三次元計測を耐火れんが寸法検査装置として開発し，並びに本稿作成に当たり多大な協力をいただいたパルステック工業株式会社殿に謝意を表して本稿の結びとしたい。