転炉絞り部れんが傾斜積みによる寿命延長

摘要

転炉は著しい操業条件の変化から、絞り部れんが脱落により寿命低下となったが、①絞り部れんが損傷機構を、稼動中の状況と炉止め後の回収れんがから推定した。②絞り部ライニングの構造解析により、水平積みと傾斜積みを比較した。 ③築炉を安全で効率良く行うため、れんが滑り出しテストで表面コー卜材の選定を行った。 以上の結果から、絞り部ライニングを水平積みから傾斜積みに構造変更した。傾斜積み後の転炉は、稼働中にれんが脱落も無く安定し、寿命も約4,000chまで延命できた。