省·新エネルギーへのエンジニアリンクセラミックスの適用

摘要

省エネルギーを目的として，高温排ガスから効率よく数回収を行うためのセラミック熱交換器などに機械構造部材としてセラミックスを応用した機器が開発され，各種工業プロセスで導入が試み始められたのは1970年代のオイルショックに遡る。 しかしながら，80年代に入って起きた逆オイルショックと呼ばれるエネルギー価格の低落のため，コストおよび技術面でハードルの高いセラミックス応用機符は，当初期待されたほどの普及の広がりを見せずに現在に至っている。 しかし，オイルショックから30年を経た昨今，BRICsを中心としたエネルギー需要の急増は，原油帯袷逼迫による原油価格高騰をもたらし，これまでの状況は一変しつつある。さらに，地球温暖化防止のための二酸化炭素排出削減への要求の高まりも，さらなる省エネルギーや新エネルギー開発への社会的要請を強めている。 このような状況のもとで，エンジニアリングセラミックスやそれを応用した横顔，システムの必要性が今後，高まっていくことが期待される。