大断面シールドトンネルに適した場所打ち鉄骨コンクリートライナーの構造性能と設計法

摘要

特に大断面のシールドトンネルへの適用を目指して開発を進めてきた，鋼枠と場所打ちコンクリートからなる合成構造の覆工体（場所打ち鉄骨コンクリートライナー）について，構造性能と設計法，ならびに鋼枠内へのコンクリートの允てん性を検証した。 その結果，次の結論が得られた。 （1）本体部の曲げ，ならびにせん断の設計には, 鉄筋コンクリート構造と同様の設計法が適用可能である。 （2）継手部の曲げ設計には，RC セグメントの継手部と同様の設計法が適用可能である。 （3）実施工を想定して鋼枠内にコンケリートを打設し，その充てん性を曲げ実験によって検証した結果，密閉された鋼枠内へのコンクリートの充てんが十分可能であった。