非鉄金属価格，世界経済危機以前の水準を回復--生産·消費も回復基調--銀

摘要

2010年（平成22年）の銀海外現物相場（ここでは米国のハンディ·ハーマン社建値をいう）は，平均価格で前年比37．4％増の＄20．20/toz（トロイオンス，1toz＝約31グラム）へ上昇したが，1980年（昭和55年）につけた平均で過去最高値である＄20．98を上回ることは出来なかった。この大幅な上昇は，9月からの急騰によるものであり，12月29日には＄30·64をつけ，約30年ぶりの高値を記録した。9月前では銀現物価格は＄18～19の小浮動推移だった。とくに2010年初めは弱含みで，2月5日には＄14.78をつけ年間最安値を記録した。簡単に言えば，20博察はそこから回復し，年末の高値に向け上昇したといえる。