真夏の南オーストラリア，アデレードでの体験

摘要

今回のASEG大会はちょうど米軍のイラク侵攻直前に開催されました。 折しも大久保泰邦氏（現在産総研 国際地質協力室所属）と著者がアデレード入りした2月16日は，世界規模で繰り広げられた反戦デモの期間中にあたり，まさに我々はその隊列に遭遇しました（写異8）。 我々は，様々なルートをとって市の中心部（アデレードコンベンションセンター，我々の滞在予定のホテルとも市の中心にあります）に接近を試みましたが，そのたびに警官にUターンを命じられ，非常にたいへんな思いをしました。 このデモは，2月14日のオーストラリア·メルボルンでの20万人規模の抗議行動から全世界に広がったものだそうで，2月15日のシドニーでの25万人規模の行動とも併せ，オーストラリア史上最大の抗議行動となったそうです。イラクをはじめとする中東地域はもとより数多くの邦人が活躍されている地でしたが，イラク復興支援特別措置法実の制定により,今後自衛隊員を始めとする邦人がさらに多数当地へ派遣されようとしています。 皆様のご無事と『戦争』の早期終結を祈りつつ筆をおくこととしたいと思います。