三宅島2000年噴火--噴出物編

摘要

これまでの取り組みによって，三宅島2000年の一連の火山活動に直接マグマが関わったことが明らかになりました。 また，そのマグマがどのような過程で噴火したのかが明らかになりつつあります。 本稿では地質調査所の様々な活動のうち，噴出物観察の部分だけを紹介させていただきました。 現在三宅島島民の皆様は島外避難中であり，一番の関心事は，大量の火山ガス放出がいつまで続くのかについてと思います。 しかしそれには更なる研究が必要であり，誌面の制約もありますので別の稿に譲らせていただきました。 地質調査所は他機関と協力しながら調査·観測を継続しています。 得られた調査結果やその解釈は，火山噴火予知連絡会でも報告されており，今後の火山活動の動向を予測するうえで貴重な貢献をしています。 なお，地質調査所による三宅島火山研究の最新情報は，当所のwwwページで公開しておりますので，どうぞ御覧ください。