2010年の年頭にあたり-GSJ allに期待する

摘要

今年4月から産業技術総合研究所（産総研）第三期中期計画が始まります．国内外で政権も交代し，アジア各国の地質調査所相当機関も改編が予定されています．まさに世界的経済不況を背景にした“Change“の荒波の中で，われらGSJが良くそのミッションを果たし，どう進んでいくか正念場を迎える新年です．歌の文句ではありませんが，時世時節がどう変わろうと徒に右顧左晒することなく，粛々と中長期的視点に立脚した不易の調査研究業務に邁進することは言わずもがなです．今蒔いた種がすぐ花開かなくても，来年，再来年あるいは次の世代で実を結ぶべく着実に進められるべきであります．例えば，大陸棚延仲間題でGSJが長年にわたって蓄積した海洋海底調査研究成果が大きく貢献したことは，特筆されるべきでしょう．